荒木経惟 「愛のバルコニー」

ARTLOGUE 編集部2019/01/30(水) - 02:33 に投稿
JCIIフォトサロンでは、来る2019年1月7日(月)から2月2日(土)まで、荒木経惟「愛のバルコニー」を開催いたします。 荒木経惟氏は、自身の新婚旅行を綴った写真集『センチメンタルな旅』(1971年)で「私写真」を提唱し、以後、呼吸をするように写真を撮り続けて、常に斬新な切り口で先鋭的な作品を発表してきました。 “生と死”“幸と不幸”を内含すると本人が語る膨大な作品群の描き出す情景は、切なさ、ユーモア、刺激に溢れており、国際的に高い評価を受けています。 本展では、自宅のバルコニーを1982年から2011年まで撮り続けた写真約80点(すべてモノクロ)をご覧いただきます。 荒木氏は、広いバルコニーが気に入って住みはじめた豪徳寺のマンションに、取り壊しにより立ち退きを余儀なくされる2011年まで暮らしました。 バルコニーという限られた空間のみを舞台にした本展には、妻・陽子や愛猫・チロと過ごす穏やかな日常が写し出されています。 1990年に最愛の妻である陽子さんを亡くした後は、彼女の遺品、チロ、花、怪獣のフィギュアなどを被写体にして撮影を続けてきました。 愛するものたちの死を経験して、時間と共に変化していくバルコニーの様子は、荒木氏の心情をそのまま表しているかのようです。 30年間という月日の中で、さまざまな“とき”を刻んできたバルコニーでの愛の記録です。
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画像
荒木経惟 「愛のバルコニー」
展覧会ジャンル
展覧会
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