タイ最大のスラム地域クロントイ・スラムから発信するライフスタイルブランド、「FEEMUE(フィームー)」。スラムのネガティブなイメージをデザインの力で変えるプロジェクトです。他にないエスニックでポップなデザインは要注目です。
2017年度グッドデザイン賞を受賞した「FEEMUE」
「FEEMUE」は、タイのNGO「シーカー・アジア財団」が運営し、日本での販売は、「シャンティ国際ボランティア会」のフェアトレード事業である「CRAFT AID」が担当しています。
デザイナーのFUJI TATE Pさんはクロントイ・スラムに3ヵ月間滞在、現地の暮らしにインスパイアされたデザイン開発を行いました。縫製指導やショールームの改装、ウェブサイトの作成といったブランドの起ち上げにも全面協力。「スラムをはじめて訪れたときから、リラックスした空気を感じた」というFUJI TATE Pさんの新鮮な感覚が、デザインに生命を吹き込んでいます。
写真集『KLONG TOEY』を日本で発売
「FEEMUE」は、2017年11月に写真集『KLONG TOEY』を日本で発売。写真家・橋本裕貴氏がクロントイ・スラムの入り込んだ路地を丹念に歩き、スラムの素の日常を丁寧に切り取った写真集とのことです。
2018年の4月26日まで、仙台市青葉区のせんだいメディアテークのカネイリミュージアムショップにて、「meets KLONG TOEY」というイベントが開催中です。橋本さんの写真展示と写真集販売、「FEEMUE」のアイテムも並んで販売しているので、タイ好きの東北地方の方にはクロントイ・スラムを知る良い機会かとおもいます。詳しくは、こちら の河北新報の記事をご参照ください。
バンコクで「クロントイスラムを歩こう」ツアーも
「FEEMUE」では、バンコクにて「Walking Slum Tour クロントイスラムを歩こう」ツアーを不定期に開催。「FEEMUE」のFacebookページで告知しているので、フォローしてタイ旅行のタイミングがあえば参加してみるのもいいかも。クロントイの縫製所やクラフト店舗も見られる上、昼食とおみやげ付きだそうですよ。
「FEEMUE」のグッドデザイン賞受賞にあたって、デザインとアイテムに込められたストーリーが高く評価されました。ハンドメイドのファッションやアクセサリーに、つくり手の「希望」が浮かぶ。それらを身につけることで、その希望とつながることができる。素敵なことだとおもいます。