東郷青児氏が終始一貫描きつづける女を、
私たちは鮮明にもってゐる。
一つの完全に個性独創の美であるが、
すでに一つの普遍の美のように親しい。
川端康成(『画業50年記念 東郷青児展』 1967 年)
甘く憂いを秘めた女性像で大衆に絶大な人気を誇った画家、東郷青児(1897-1978)。陶器のようになめらかな絵肌と、モダンな装飾性をまとったいわゆる「 青児美人 」は、昭和の美のアイコンとして、絵画のみならず装丁やデザインの分野においても一世を風靡しま し た 。
生誕120 年を記念して開催される本展では、「青児美人」の確立に至るプロセスを中心に、代表作はもとより、これまで公開される機会の少なかった希少作や異色作までを網羅してご紹介します。
日本最初期の前衛画家としての衝撃的デビュー、西洋美術の古典から最新動向までを吸収したフランス留学期。帰国後は二科会の先鋒を担いつつ活動の舞台を広げ、戦後は強力なリーダーとして同会を牽引。幅広い交友関係をもち、私生活では恋多き男としても知られました。時代の空気を鋭敏に感知し、大衆に理解され愛される芸術を追求してやまなかった東郷青児の多彩で華々しい画家人生を、本展では約60 点の作品に写真や出版物などの資料をあわせて振り返りながら、その比類ない女性像の魅力と秘密にあらためて迫ります。
■開催概要
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● 会 期=2018年2月16日(金)~ 4月15日(日)
● 時 間=火~金:10時~20時
月・土・日・祝:10時~18時
※入館は閉館30分前まで
● 休館日=2月19日、2月26日、3月5日、4月2日の各月曜日
● 観覧料=一般1,300(1,100)円/大学・高校生900(700)円
中学・小学生500(300)円
※価格はすべて税込み、( )内は前売り及び団体料金。団体は15名様以上。
※障がい者手帳をお持ちの方は、ご本人と付き添い1 名様まで当日料金の半額。
※前売券は、2018年2月15日(木)まで販売。
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生誕120年 東郷青児展 夢と現(うつつ)の女たち フォトギャラリー
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