住所
京都府 京都市 東山区大和大路通五条上る山崎町339
エリア
この困難な時代に生きる芸術家たちを支えること。それは、「美術」という一つのジャンルを守ることではなく、私たちの社会全体の豊かさを維持し、さらに新しい可能性を開いていくことに繋がります。 多くの芸術家がそこに住まい、生活している街。 あるいは逆に、そこで暮らしている人間が芸術家になりうる、芸術家でありうる街。 切実な表現、独創的な作品、かけがえのない営為が多くの人に見られ、共有されている街。HAPSは、個人の生き方と社会のあり方を組み替え、文化芸術が最大限のポテンシャルを発揮できる環境を京都市に作り出すことを、その目標としています。
設立の経緯
京都市は、「京都文化芸術都市創生条例」に基づき、具体的な指針として策定する「京都文化芸術都市創生計画」(2007年3月)において、「若手芸術家等の居住・制作・発表の場づくり」事業を計画しました。09年4月から調査を開始し、事業のプランニングに着手。11年9月、上記事業を主として実施する組織として、各分野の専門家で構成する「東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス実行委員会」が設立されました。HAPSは、その略称です(読み:ハップス)。
ミッション
○京都在住の芸術家たちの居住・制作・発表を包括的に支援する(芸術家支援)
○芸術家たちの創造性を京都市の活力へと繋ぐ(地域創造)
○国内外の芸術機関と多様な協力体制を構築する(ネットワーク形成)
○新たな芸術のあり方と、新たな社会のあり方を共に探求する(イノベーション活動)
<HAPSの活動内容>
1.相談窓口の開設
◎アーティストの相談窓口
○住む
アーティストの居住および制作のための不動産のマッチング。家主、不動産業者、各町内会、京都市担当部署などと連携しながら物件を紹介します。さまざまな条件をきめ細かく把握した上で、アーティストにとって最も必要とされる最適な物件探しのサポートを行います。
○つくる
アーティストの作品制作をサポートするコーディネーション。制作に必要な資材、道具、技術、人員などの相談をお手伝いします。他、公募やレジデンスなどの情報も提供しています。
○みせる
展覧会などプレゼンテーションを効果的にする方法の提案。会場選定、会場構成、広報、イベントの実施などの相談をお手伝いします。他、京都のレンタルスペースの情報なども提供しています。
◎支える人の相談窓口
○住んでもらう
貸し主、不動産業者などへのアーティストの紹介。アーティストに物件を提供してくださる方を広く求めています。貸し主に対しては、アーティストが借り主になることのさまざまなメリットを説明する機会を設けています。また、内装や改装が必要な場合、貸し主の負担を減らし、同時にアーティストが使いやすくなるよう仲介・調整を行います。
○つくってもらう
アーティストへの発注の仲介。アーティストに対して作品制作を依頼する方、作品でなくとも仕事として依頼したいことがある方を広く求めています。HAPSが有するアーティスト資料を活用し、最適のアーティストを紹介し、場合によっては制作のコーディネートまで行います。
○みる
多くの方に、現在活動している芸術家の作品を知ってもらう普及活動。展覧会をめぐる鑑賞ワークショップやアーティストのスタジオを訪ねるツアーなどを企画しています。またホームページ上では京都で開催されている展覧会を網羅的に紹介しています。
2. アートと社会をつなぐネットワークの中心に
京都市内には多くのギャラリーや、現代美術関係の施設、大学、アート系ウェブサイトがあります。HAPSでは、それらの関係団体と協力、連動しながら、その情報をより効果的に、またバイリンガルで国内外に発信していきます。
<拠点について>
HAPSオフィスは、祇園の南側にある閑静な住宅街、京都市東山区の六原学区に位置します。焼き物が盛んで、多くの職人が現在も制作を続けています。この学区は「住んでいてよかったまち、これからも住みつづけたいまち」をテーマに、自治会館の建設、公園の整備、小学校の統合支援等を柱に様々な取り組みをしています。古くから住む人々によってふれあいのあふれる町である一方、高齢化が進み、空き家が増加しているなどの問題があり、それを解決するための活動も活発にされています。HAPSはそういった取り組みの一つとしての役割も担っています。 また、周囲には清水寺、建仁寺、六波羅蜜寺などがあり、観光地としての魅力も併せもった町です。
画像
郵便番号
605-0841
アクセス数
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