美術館コンセプト
フォーエバー現代美術館 祇園・京都は、伝統と現代文化が融合した生きた伝統の発信を目指しております。日本の伝統文化の殿堂として知られる祇󠄀園甲部歌舞練場内の、大正2年に建てられた伝統的日本建築の有形文化財の八坂倶楽部を、現代美術館として運営します。日本の伝統建築の良さを生かした総畳敷の展示空間での、伝統文化と現代美術が融合した新しいアート空間をご体験ください。
コレクション
フォーエバー現代美術館は、これまで 30 年以上の歳月をかけて、700 点近くの美術品を収集してきました。そのコレクションの内、6 割近くを草間彌生氏の作品が占めます。フォ ーエバー現代美術館の草間彌生作品コレクションは、そのコレクション自体で作家の作品世界を概観できることを目指し、作家の協力のもとで、初期から近作までの作品を 1990 年代に集中して収集してきました。1990 年代にフジテレビギャラリーで開催された作家の代表的な新作を発表した個展、1991 年の「天と地の間」展では「私の魂を乗せてゆくボート」(1989 年)を、1994 年の「我ひとり逝く」展では「我ひとり逝く」(1994 年)を収蔵し、1994年に開催された長野県信濃美術館での個展出展作からは、その代表出展作品の「黄樹」(1992年)を収蔵しました。それらはいずれも草間彌生の 1990 年代の重要な代表作であり、テートモダン美術館など国内外の美術館にも貸し出されております。このほか、「光は地の果てから」(1950 年)や「Infinity Nets」(1963 年)など初期の作品群も収蔵しています。
こうしたオリジナル作品群に加え、フォーエバー現代美術館草間彌生コレクションの特徴としては、草間彌生が制作した全 372 点の版画作品(「愛はとこしえ」を除く)のおよそ 95%にあたる 352 点を収蔵していることです。これら版画作品により、作家の1979 年から 2016年までの制作活動を概観することもできます。
草間彌生作品コレクション以外では、ヨーゼフ・ボイス、アンゼルム・キーファー、リチ ャード・ロング、宮島達男、大岩オスカール幸男など国内外の現代美術作品が収蔵されています。