梅田哲也

Museumなホテルでアートと眠る「BnA Alter Museum」

野々下裕子2019/05/14(火) - 15:57 に投稿

旅行者と日本のアーティストが交流できる物理的なプラットフォームを構築する実験的なプロジェクト「Bed & Art Project (BnA)」が、京都で新たなプロジェクトを開始。関西を中心に活動する9人のアートディレクターと、16人のアーティストによる、31の「泊まれるアート」作品を制作しました。

その名も「BnA Alter Museum」は、オーナーでありBnA株式会社の代表である田澤悠氏が「これまでにない挑戦的な取り組み」と語るように、高円寺の「BnA Hotel Koenji」とはまた異なる、様々な実験が行われています。河原町通り沿いにある建築基準法ぎりぎりを攻めた建物の前面には高さ30メートルの「Stair Case Gallery」が聳え立ち、銀色の明るい外観とは反対の漆黒にまとめられたフロアに、それぞれ異なるオリジナルの部屋がアート作品としてしつらえられています。

ARTISTSʼ FAIR KYOTO2019:BLOWBALL

ARTLOGUE 編集部2019/02/19(火) - 16:29 に投稿

京都府とARTISTS' FAIR KYOTO実行委員会は、「ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2019」のサテライトイベントとして、若手アーティストの活躍の場を拡げる「ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2019:BLOWBALL」 を開催します。

京都府内の飲食店、ホテルといった身近な場をアートの展示会場とし、各会場と若手アーティストがコラボレーションして作品の展示・販売を行います。

会場は、スプリングバレーブルワリー京都やKYOTO ART HOSTEL kumagusuku、ワコールスタディホール京都、下鴨茶寮などの飲食店やホテル、オフィス。さらに、2019年春にオープン予定の宿泊型ミュージアムBnA Alter Museumでは、制作中の宿泊アート空間をはじめ施設全体を特別公開する、「ナイトミュージアムツアー」を開催します。

お食事を楽しむ方から宿泊する方まで、多彩な層へアートとのコンタクトを促し、買うアートの根付きを実験的に試みます。
いつもと違ったアートとの出会いを早春の京都でお楽しみ下さい。

 

ミュージアムとの創造的対話02 空間/経験 そこで何が起こっているのか?

ARTLOGUE 編集部2018/11/21(水) - 10:53 に投稿

烏取県立博物館は、1972年の開館以来今日まで、調査研究に基づく資料の収集や展覧会及び教育普及プログラムを通して、文化芸術を保存し、次世代へ継承していくための活動を行ってきました。これをさらに広げ、これからのミュージアムの可能性を開く試みとして、2017年よりシリーズ展「ミュージアムとの創造的対話」を開始しました。本シリーズでは、ミュージアムを巡る問いを契機に、国内外の優れたアーティストによる実験的で多彩な表現を展示室の内外に展開させることで、思考を促し、人やモノ、場との対話を重ねながら、その現代的な意味を探っていきたいと思います。 

第2回日の今回は、ミュージアムの重要な要素/機能のひとつである「空間」とそこでの「経験」のあり方に着目し、作品と鑑賞者 との間の関係性の問い直しを図ります。あらゆるミュージアムには展示室という空間が備えられ、そこで催される展覧会では来場者それぞれが作品と対峙し、吟味し、意味や文脈を読み取り、自分の経験を動員して様々に想いを巡らす―「鑑賞」が行われます。このような行為は、日常生活においてはほとんどなされない独特の経験であり、それゆえミュー ジアム が特別な場所であることを物語っ ています。こうしたミュージアム空間における経験のあり方は、美術における表現の多様化によって著しく変化してきました。