gazetteer

松江泰治 | Taiji Matsue 「gazetteer」

ARTLOGUE 編集部2018/11/14(水) - 18:06 に投稿

TARO NASUでは11月24日より、松江泰治の代表的シリーズである「gazetteer(ギャゼティア)」をとりあげる「gazetteer」を開催いたします。

モノクロの風景写真としてしられる「gazetteer(ギャゼティア)」ですが、松江は本シリーズを制作開始した当時からすでにカラーフィルムでの撮影も同時に行っていました。同じ被写体をモノクロ、カラーの両方の手法で撮影しながら、モノクロのみを現像し発表した理由として松江は、当時のカラー写真は自分が望むクオリティを実現できなかったから、と語っています。写真はテクノロジーであり情報であると公言し続けてきた松江にとって、カラー写真をめぐる技術的進化は表現領域の拡大と同義でした。2005年に初のカラー作品および作品集「JP-22」を発表、現在では制作の比重はカラー写真のほうがより多く占めるといいます。