CCGA現代グラフィックアートセンター

ジョセフ&アニ・アルバース、二つの抽象:タイラーグラフィックス・アーカイブコレクション展Vol.30

ARTLOGUE 編集部2017/11/01(水) - 08:19 に投稿

ジョセフ・アルバース(1888–1976)とアニ・アルバース(1899–1994)の夫妻は、いずれもドイツの造形学校バウハウスに学び、のちにアメリカに渡ってからはアーティストとして、そして教育者として活動し、戦後の美術やデザインに大きな影響を与えました。
 ジョセフ・アルバースはバウハウス卒業後に同校教授となりましたが、1933年にナチスによるバウハウス閉鎖を機にアメリカに亡命。ブラック・マウンテン・カレッジやイェール大学で教鞭をとるほか、色彩理論書『色彩構成』を著すなど、画家、教育者としてアメリカ美術の発展に大きく貢献しました。色彩の相互作用と幾何学的形象による独自の絵画空間を追求した彼が、その実践として制作し続けた代表作〈正方形賛歌〉シリーズをはじめとする作品群は、のちの幾何学的抽象絵画やグラフィックデザインに強い影響を与えました。