工芸

企画展 古墳文化の珠玉

ARTLOGUE 編集部2019/03/13(水) - 02:35 に投稿
現代の様々なアクセサリーの先駆けといえる「玉」文化は、古墳時代に花開きました。素材には色彩鮮やかな貴石、ガラス、金属など多様な種類を使い、勾玉、管玉、丸玉、切子玉などのさまざまな形の玉類が作り出されました。 しかし、古代の人々は、玉類を単にアクセサリーとして見ていたわけではありません。時のヤマト王権から下賜(かし)を受けたり、朝鮮半島など各地との外交交渉により入手したり、様々な政治・外交・交易の成果として玉類を得ていました。つまり、玉類の所有状況は、その人物の階層、職掌、性別などを考える有効な材料にもなるのです。 島根県は、古墳時代に全国屈指の玉類の生産地であったことは著名です。当県に関わりの深い「いにしえの玉」を通してみた古墳時代像を紹介します。

芹沢銈介の収集 ー世界の仮面と衣装ー

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 13:31 に投稿
型絵染の人間国宝として知られる芹沢銈介ですが、世界の工芸品の収集家としても広く知られています。 当館には芹沢の収集品4500点を収蔵していますが、この展覧会では、世界の仮面と衣装をご紹介いたします。 芹沢の収取の中でも仮面は260点に及び、日本をはじめ、アジア、アフリカ、南北アメリカなどのものが含まれています。 人間や神、精霊などを表現した仮面には、地域の文化が色濃く反映され、優れた造形感覚や印象的な表情を見ることができます。 また芹沢は、地域の伝統や暮らしから生み出される各国の衣装もこよなく愛し、伝統的な意匠、優れた素材、心のこもった手わざが感じられる世界中の品々を集めました。 この展覧会では、仮面と衣装、合わせて150点をたっぷりとご覧いただきます。 また、展示の前半部分には、のれんや屏風など、芹沢銈介の代表作60点を展示します。 【出品協力:東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館】