北村美術館
実業家で茶人であった北村謹次郎(1904 -1991)の蒐集品を保存するために1975年(昭和50年)に財団法人北村文華財団が設立され、その後京都に於ける茶道美術館の魁として、1977年(昭和52年)に開館した。美術館は大文字を真正面に見据え、賀茂川と高野川が合流して最も川幅が広くなった鴨川の西岸に位置している。また、このあたりは頼山陽が「山紫に水明らかな處」と誉め讃えた京都きっての景勝地でもある。美術館の公開は、綺麗寂びで堂上風な好みと評された北村謹次郎の蒐集品を折々のテーマにより取り合わせ、春季・秋季に公開している。 創設者・北村謹次郎は吉野山の麓、吉野川沿いの大和上市で、日本の山林王と言われる北村又左衞門家の次男として生まれた