藤田喬平ガラス美術館
私がガラス工芸の美しさと出会ったのは1987年の春。ある式典で記念品として頂戴した「ガラスの徳利」を手にしたときでした。それは日本を代表するガラス造形作家・藤田喬平氏の作品で、そのやさしい輝き、やわらかな色合いに魅せられてしまったのです。その後、藤田喬平氏とお会いする機会を得、私の思いを素直に伝えたところ、「藤田喬平美術館」の開館を快諾してくださったのです。「藤田喬平」の名称の使用をも許された当館は、「フジタのハコ」として世界的に有名な「飾筥」や「フジタのカンナ」といわれるカンナ文様の花器類、オブジェ、茶道具などを展示し、藤田喬平氏の作家人生の集大成です。藤田喬平氏のガラスの美しさを、そして日本三景・松島の自然の美しさを心ゆくまでご