篠山市立歴史美術館
篠山裁判所は、篠山藩庁の建物を使用して明治3年(1870)に発足しました。明治23年(1890)民・刑事の一審のみを 取り扱う地方裁判所になりました。翌年、当地に新しい庁舎が建築され、昭和56年(1981)6月まで使用されていました。 当時、木造建築の裁判所としては我が国最古級のもので、重要建造物として昭和57年(1982)3月20日に 町文化財として指定されました。この建物は、中央に玄関車寄を置いて全面左右に法廷を配したE字型で、 内部はほとんど装飾がなく、簡素でありながら重厚さをかもし出すよう随所に工夫がこらされています。 この裁判所の外観及び旧法廷を曳家工法で建物の向きを90度回転させた上で従来の姿を残し、 美術館にふさわしく