野崎家塩業歴史館
野﨑家は製塩業と新田開発で財を成した野﨑武左衛門がその気宇に合わせて天保から嘉永年間に次々と築いていった民家です。 敷地面積約3000坪・建物延床面積約1000坪あります。長屋門を入ると、濃い緑を背景とした本瓦葺の主屋群が軒を連ねて美しく、これに並んで威風堂々と軒を連ねる土蔵群があります。 中門を入ると表書院の前庭となりますが、庭園は枯山水で、児島の豊富な石材を生かして石組に幽玄の風情を表現しています。 総じて、建物と庭園がこれほど創建のままに保存されている民家は稀であり、山陽道の代表的民家と言えるでしょう。 昭和52年に岡山県指定史跡となり、平成7年に博物館登録、平成18年に国の重要文化財(建造物)に指定されました。