坂の上の雲ミュージアム
坂の上の雲ミュージアムは、松山のまち全体をフィールドミュージアムとする構想の一角を担う施設として創設された。その主要な目的は、松山をより魅力的なまちにする諸活動の中核的な役割をはたすことにある。より魅力的なまちとは、住み心地がよく、さまざまな発見を楽しめるところを意味する。豊かな水と緑にいろどられたまちなかをゆったりと散策でき、ゆっくりとくつろいだ至福の時間を満喫できれば、まちの魅力はさらに増すだろう。 このミュージアムの基本理念は、司馬遼太郎の長大な作品『坂の上の雲』にもとづくものである。『坂の上の雲』において、司馬は正岡子規、秋山好古、真之の松山出身の三人の主人公を中心としながら、日本における近代国家の形成をおおきな時代の流れの