高野山総本山金剛峯寺
高野山は弘法大師の開創以来、12世紀にわたる長い歴史の中で栄枯盛衰を繰り返し、今なお法燈を守り続ける真言密教の一大道場です。開創以来、幾たびかの自然災害や明治初期の廃仏毀釈などで、山上の優れた文化遺産を焼失、散逸させてしまいましたが、現在なお117ヶ寺に有する文化財は膨大な量を誇り、まさしく文化財の宝庫、宗教芸術の殿堂と呼ばれる所以がここにあります。さらに、平成16年(2004年)にはユネスコ世界文化遺産に登録され、国境を越えた世界共通の宝物として注目を集めています。高野山霊宝館は、こうした高野山内の貴重な文化遺産を保存展観する施設として大正10年(1921年)に有志者の寄付と金剛峯寺によって開設されました。この時に建てられた本館は