岡谷蚕糸博物館
明治時代のはじめの頃、岡谷の人々は、イタリア・フランスから導入された洋式製糸機械に創意工夫を重ねた諏訪式繰糸機を開発しました。その技術は全国に普及し、岡谷で生産された生糸の多くは輸出され「シルク岡谷」と世界に轟くなど、岡谷は一大製糸業地に発展し、わが国の近代化に大きく貢献しました。昭和39年10月、こうした先人の偉業を後世に伝え、今後の産業発展に役立てるために、諏訪製糸研究会と全国蚕糸業関係者の協力を得て、市立岡谷蚕糸博物館が開館しました。製糸機械類、文書類、製糸経営史料等約3万点を収蔵・展示し、その内の一部が昭和41年に長野県有形民俗文化財に、平成19年には所蔵資料が経済産業省より近代化産業遺産に認定され、さらに平成23年には日本