マコンデ美術館
私がマコンデと出会ったのは、30年余り前のある日でした。 名古屋の民芸品店で、 東南アジアを中心にした各国の民芸品が並ぶ中に、 一段と輝いた黒い人像が私を見つめていました。 狩りをする男、 斧を持った男、 子供を背負う女、 太い木を抱える男など、いずれも生命感の強い作品で、それがマコンデ彫刻だったのです。 どの彫刻にも私を虜にする魅力があり、マコンデ収集の始まりとなりました。その魔力、魅力が私をアフリカヘ何度も導き収集させ、1991年には、美術館の開館へと発展させたのです。 当館は、彫刻のほか、鮮やかな色彩で描かれたティンガティンガのオリジナルや、ティンガティンガ派の絵画とバチック、 楽器、生活用具などの民俗資料をあわせて600点