湯木美術館
当館は1987年11月に開館しました。初代館長であった湯木貞一は日本料理店「吉兆」の創業者でもありました。生涯をかけて日本料理にたずさわり、日本料理を文化として総合芸術の域にまで高めたと評価され、1988年には文化功労者として顕賞を受けています。湯木は料理と茶の湯を人生の両輪とし、料理と共に茶の湯の研鑚も重ねて、茶事・茶会を催すかたわらで茶の湯の道具の収集にも心を傾けました。当館はその湯木の茶の湯のコレクションを収蔵し、展示しています。その内容は重要文化財12点、重要美術品3点を含むもので、「石山切(伊勢集)」「高野切」「春日宮曼茶羅」「唐物茶入 銘紹鴎みほつくし茄子」「志野茶碗 銘広沢」「織部四方手鉢」(いずれも重文)など、主に奈