当宮のご祭神 菅原道真公(天神さま)は、「学問の神様」のほか「文化の神様」としても古くから崇められています。このような信仰が広まった背景には、時代ごとに人々の間で重んじられた思想や文化などが影響していました。さらに、和歌や連歌、歌舞伎、書画のご奉納を通じて、太宰府天満宮は文芸・芸能・芸術、いわゆるアートと関係が深くなっていきました。また、天神さまをご崇敬するにあたり、そのお姿を描いた御画像、縁起絵巻、ご祈願のための絵馬など、その時代を生きる作家たちが渾身の作品を天神さまにご奉納してきました。その中でも、奉納絵馬は九州屈指の質量を誇り、それを掲げた絵馬堂はギャラリーとしての役割を果たしています。