群馬県立館林美術館

デンマーク・デザイン 北欧発、豊かな暮らしのかたち

ARTLOGUE 編集部2018/06/30(土) - 12:50 に投稿

アンデルセンの童話や玩具のレゴブロックなどが有名な北欧の国デンマーク。九州ほどの国土に約570万人が暮らす小さな国ですが、充実した社会福祉制度や、自然再生エネルギーの積極的な導入で知られ、国連が毎年発表する国民の幸福度ランキングでは常に上位に位置し、「世界一幸福な国」と言われます。

近年、北欧発のデザインが私たちの身の回りを彩り、北欧はデザインの宝庫として注目を集めています。デンマークはその中でもとりわけ、優れたデザイナーを何世代にもわたって送り出してきたデザイン大国として、多くの人々を魅了してきました。暮らしを豊かにするために生み出されたデザインは、美しく温かみがあり、シンプルな機能性を特徴とします。それは、誰もが良質で快適な住まいをもつことを推奨してきた福祉国家ゆえの産物とも言えるでしょう。

本展は、デンマーク・デザイン博物館の学術協力のもと、デンマークの近代から現代までのデザイン史を約200点の作品で辿る、日本初の展覧会です。アーネ・ヤコプスン(アルネ・ヤコブセン)、ハンス・ヴィーイナ(ウェグナー)、フィン・ユールらの家具、ポウル・ヘニングスンの照明器具のほか、ロイヤル コペンハーゲンの食器、バング&オルフセンの音響機器、カイ・ボイイスンの木製玩具など、デンマーク・デザインの数々を紹介し、その魅力に迫ります。

 

アート遊覧紀行—自然と人間をめぐって—

ARTLOGUE 編集部2018/05/17(木) - 11:22 に投稿
永井一正 《KAZUMASA NAGAI DESIGN LIFE(ライオン)》1993年

 

群馬県立館林美術館は、2001年の開館以来「自然と人間の関わり」をテーマとした作品収集や展覧会活動を行ってきました。群馬県で2館目の県立美術館として、豊かな自然に囲まれた環境のなか、特徴を持った美術館となることを目指して収集した油彩、彫刻、版画などのコレクションは現在940点ほどを数え、近現代美術のユニークな作品が揃っています。
今回は、当館のコレクションを存分にご覧いただく機会として、200点を超える作品を「人」「動物」「自然」の3つの具体的なモチーフに分けて紹介します。
人間を生み育んできた大いなる自然、共に生きる存在としての動物、そして人間そのものに対して、アーティストたちがどのような眼差しを向け、どのように表現してきたのか、並べてみることにより、アートによって表現される世界の豊かさ、奥深さを感じ取ることができるのではないでしょうか。
様々なアーティストたちによる自然と人間の表現をめぐる旅を、どうぞお楽しみください。