香月泰男

香月泰男 画家の食卓

ARTLOGUE 編集部2018/03/03(土) - 01:58 に投稿
《黒い机の上の鰊》 1952

 

食材を描いた作品を数多く残した香月は、一時期“厨房の画家” の異名をとりました。本展では、1950年代以降に描かれた食材を中心に紹介します。

食材のある風景や、魚、肉、野菜、果物といった食材そのものの絵からは、香月家の台所事情が垣間見えるようです。一方で「主人が青いトマトが描きたいといえば植えました」という婦人の言葉からは、自らの意思で描きたい対象を選んでいたことが伺えます。

食材を描き続けた時期は、シベリヤ抑留から復員した後の1950年代に集中しています。これは、抑留時に餓えをしのぐため、野草などを探して食べる「生きるための食」の経験の発露とも考えられるでしょう。

香月の描いた食材たちをご堪能ください。

 

シベリアの記憶 家族への情愛~香月泰男展

ARTLOGUE 編集部2018/09/11(火) - 02:30 に投稿
本展は香月泰男美術館の協力のもと、これまでほとんど館外へ出ることのなかった、香月のシベリア抑留体験から生まれた作品と、家族への愛情ふれる情景を描いた作品を紹介します。あわせて香月が入隊以来手放すことのなかった絵具箱や、ハイラルから出した軍事郵便も展示します。