ブリューゲル

ブリューゲル展-画家一族150年の系譜

ARTLOGUE 編集部2018/05/16(水) - 07:24 に投稿

16、17 世紀のヨーロッパにおいて最も影響力を持った画家一族のひとつだったブリューゲル一族。その祖であるピーテル・ブリューゲル1 世は、雄大な風景や農村の四季の営み、あるいは民衆の生活やことわざの世界など身近な主題を分かりやすく描き人気を得ました。ピーテル1世の優れた点は、現実世界を冷静に見つめ、自然や人間の日常生活をありのままに描き、その本質を活き活きと表現したことにあります。この画家としての眼差しは、彼の二人の息子、更にその子孫たちへと受け継がれ、一族の伝統を築き上げました。
本展は、ブリューゲル一族4世代150年の系譜を辿りながら、風景画、風俗画、寓意画、花の静物画など、一族や同時代の画家たちが描き出した作品を紹介し、16、17世紀フランドル絵画の魅力に光をあてます。また、展示作品は通常見ることができない個人所蔵の絵画など約100点により構成され、そのほとんどが日本初公開となります。(※フランドルとは、現在のベルギーにあたります。)

 

ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜

ARTLOGUE 編集部2017/12/07(木) - 08:08 に投稿
ヤン・ブリューゲル1世、ヤン・ブリューゲル2世《机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇》
1615-1620年頃 Private Collection

 

受け継がれた一族の魂。

ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜

本展は、2012 年にイタリアのコモ市で開催されたのを皮切りに、以後、作品の入れ替えを行いながら、イタリアやフランス、ドイツ、イスラエルなどを巡回し、この度日本で開催されます。

16、17 世紀のヨーロッパにおいて最も影響力を持った画家一族のひとつであったブリューゲル一族。一族の祖であるピーテル・ブリューゲル1 世は、雄大な風景やヒエロニムス・ボス風の版画の下絵で人気を博しました。彼の革新的な点は、現実世界を冷静に見つめ、人間の日常生活を何の偏見もなく、ありのままに表現することにありました。この観察眼は、彼の2人の息子へ、更にその子孫たちへと受け継がれ、一族の絵画様式と伝統を築き上げていくことになります。

ボイスマン美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの搭」展

ARTLOGUE 編集部2017/10/01(日) - 23:34 に投稿

オランダを代表する美術館のひとつ、ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館から、ピーテル・ブリューゲル1世の《バベルの塔》が24年ぶりに来日する展覧会が実現しました。
副題に「16世紀ネーデルラントの至宝―ボスを超えて」とある通り、ブリューゲルのみならず、彼が手本とした先駆者ヒエロニムス・ボスの油彩2点、そして彼らが生きた時代、16世紀ネーデルラントの絵画、版画、彫刻を全体で約90点の出品作でご紹介します。
迫真の写実と輝くような美しい色彩が印象的な油彩絵画、ボスの怪物モチーフが所狭しと描かれる版画作品、そして木彫の粋を尽くした彫刻作品など、16世紀ネーデルラント美術の精華をご覧いただきます。
また、今回の展覧会では新しい試みとして作品を美しく見やすく展示することに加え、東京藝術大学COI拠点の特別協力により芸術と科学技術を融合させ、原寸を約300%拡大したブリューゲル「バベルの塔」の複製画を制作・展示します。また、同拠点は「バベルの塔」の3DCG動画も制作し、多様なメディアを駆使してこの傑作の魅力に迫ります。

 

ボイスマン美術館所蔵 ブリューゲル バベルの搭展 フォトギャラリー