茶道具の黒 かたちと質感

ARTLOGUE 編集部2019/08/07(水) - 02:31 に投稿
黒は光と対極にある陰の色であり、暗い、硬い、重いなどのイメージがあります。しかし、侘茶の成立から現代に至るまで、黒楽茶碗や黒漆の棗など、黒い茶道具は多くの茶人や数寄者により生み出され、愛されて続けています。 一見無機質なイメージの黒い茶道具には、洗練されたかたちを引き立てる黒ならではの効果や、色が限られた中で素材や仕上げが工夫されているなど、かたちや質感に注目すると様々な見どころがあります。ザラザラとした肌合いや光沢のある陶磁器の肌、また黒漆の光を反射する仕上げや下地の材の肌合いを活かしたものなど、黒ならではの陰影や奥行き感といった多彩な表情をお楽しみ下さい。 陰の色である黒は静かであると同時に力強さも感じさせる色です。黒に白や金の装飾を加えることでコントラストを効果的に活かした、動きや力強さを感じさせる造形の茶道具もご紹介します。 黒を効果的に使った館蔵品の茶道具約40点を展示します。黒い茶道具から、黒の効果やその魅力をお楽しみください。
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茶道具の黒 かたちと質感
展覧会ジャンル
展覧会
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