桂盛仁(かつら もりひと/1944生)は長年に亘り練馬区に在住し制作を続けている、人間国宝に認定された金工作家です。
江戸時代初期から続く彫金の一派、柳川派の流れを汲み、明治・大正・昭和期にかけて、煙草入れなど装身具の彫金で大人気を博した二代豊川光長、桂光春を輩出した流派で、伯父である光春を継いだのが盛仁の父、桂盛行(かつら もりゆき/1914~96)となります。
父、盛行のもとで修行した桂盛仁は、打ち出しや彫金、象嵌、色絵等の技法を駆使し、日本伝統工芸展などで高い評価を得てきました。宮内庁買い上げ、文化庁長官賞を受賞するなど研鑽を積み、2008年に重要無形文化財「彫金」保持者(人間国宝)に認定されています。
昨今、明治期の卓越した工芸作品を“超絶技巧”と称し、ロストテクノロジーとしての評価がなされてきていますが、そうした工芸の技術が脈々と受け継がれてきていることは、柳川派、そして桂盛仁の金工を見ると明らかです。
本展は、桂盛仁の初期から近作までを通観するとともに、桂のルーツである、盛行、そして、光長、光春の作品も併せて展示し、今に生き続ける江戸彫金の技を再認識するものです。
[gallery 5633]※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為は法律で禁止されています。
開催概要
----------------------------------------------------------
会 期:2018年12月1日(土)~2019年2月11日(月・祝)
会 場:練馬区立美術館
時 間:10:00~18:00
*入館は17:30まで
休 館:月曜日、12月25日(火)・1月15日(火)、年末年始(12月29日~1月3日)
*ただし、12月24日(月・休)・1月14日(月・祝)・2月11日(月・祝)は開館
料 金:
一般300円、高・大学生および65~74歳200円、中学生以下および75歳以上無料、障害者(一般)150円、障害者(高校、大学生)100円
団体(一般)200円、団体(高校、大学生)100円
*一般以外の方は年齢等確認できるものをお持ちください。
※料金やその他詳細については、こちらをご確認ください。
開催期間
-
上位美術館・ギャラリー
画像
展覧会ジャンル
展覧会
アクセス数
0
1
1