今日、5月5日はこどもの日です。祝日法によれば「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことが趣旨のようです。しかし、母だけでなく父にも感謝した方がいいとは思うのですが・・・。
さて、こどもの頃は皆さんもお絵かきをしていたと思いますが、何故かいつの間にか絵を描かなくなってしまいますよね。学校教育で、絵は上手い方がいいと教えるから純粋な楽しみだったお絵かきが、評価の対象になり楽しくなくなってしまうからでしょうか。
一説には日頃から文化芸術に接している人と、そうでない人では生涯年収にも差がついてしまうという話もあります。また、山口周さんの著書『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)』にも、ノーベル賞受賞者は一般人の2.8倍も芸術的趣味を保有していると書かれています。
そんなことを知ってか知らずか、内閣府の「文化に関する世論調査」でも、日常生活における文化芸術の体験活動はみなさん重要だと認めています。特に、こどもの文化芸術体験に関しては93.1%もの人が「極めて重要」だと認識しています。
しかし、こどもにどうやったら文化芸術を好きになってもらえるか、お父さん、お母さんは悩まれることもあるのではないでしょうか。
ARTLOGUE でも、こどもとアートに関する記事をいくつか掲載していますので、参考にしてください。
子ども | ARTLOGUE
https://www.artlogue.org/tag/%e5%ad%90%e3%81%a9%e3%82%82/
文化芸術の可能性
2017年11月、ミュージシャのMIYAVIさんが日本人では初めて難民を支援するUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の親善大使に任命されました。インタビューでMIYAVIさんはアンジェリーナ・ジョリーに影響を受けて、難民キャンプに行くようになり、そこで音楽一つで、こども達に夢や希望を与えられることを学んだと語っています。
また、アーティストの宮島達男さんは「アートには人を思いやる想像力と、出口の見えない問題を突破する創造力の2つが獲得できる」とも言っています。
13.むしろ、ア-テイストな生き方をする人が増えてくれば日本の構造も変わる。なぜなら、アートには人を思いやる想像力と、出口の見えない問題を突破する創造力の2つが獲得できるから。自分と向き合う感性を持った人がたくさん出れば、日本のカタチはすぐに変わるのは当然。
— 宮島達男 (@tatsuomiyajima) 2010年11月17日
音楽やアートに限らず、文化芸術にはまだまだ大きな可能性があるのでしょうね。