都電、国鉄、SL、などあらゆる鉄道を撮影してきた諸河さんですが、本展では、幼少のときに魅了され、学生時代に全国各地を巡って撮影した軽便鉄道(88点、すべてモノクロ)をご覧いただきます。
諸河さんは、高校時代に同好の先輩が企画した日本硫黄観光鉄道(福島県)の撮影旅行に参加したことをきっかけに、軽便鉄道探訪を開始しました。「現存する軽便鉄道を全て巡ろう」と目標をたて、情熱のままに遠州鉄道(静岡県)、静岡鉄道(静岡県)、三重電気鉄道(三重県)、尾小屋鉄道(石川県)を訪れ、大学進学後に井笠鉄道(岡山県)、下津井電鉄(岡山県)、頸城鉄道自動車(新潟県)、越後交通(新潟県)、宮城バス仙北鉄道(宮城県)、花巻電鉄(岩手県)を撮影し、当時現存していた11社を全て訪れて、1968年夏に全国軽便巡りを達成しました。
広い田畑の中を走る小さな車両、車内に差し込む陽の光と大勢の乗客、運転手さんの真剣な眼差し、車窓から顔をのぞかせる子どもたちの笑顔。諸河さんの作品は、記録として貴重であると同時に、各地域の人々と軽便鉄道の粋を写しとめています。
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上位美術館・ギャラリー
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