戦国大名が群雄割拠した桃山時代から、徳川幕府による260年余の長きにわたった江戸時代にかけては、京都や江戸そして各地の城下町を中心に、日本の芸術が大きく華やいだ時代といえます。絵画、工芸、版画など多岐におよんだその様相は、まさに「百花繚乱」の言葉の如く、咲き乱れる「美」の花々にも例えられるでしょう。
同展は、東京富士美術館が所蔵する桃山時代から江戸時代にかけての屏風、掛軸、巻子、武具、漆工芸、陶磁器、浮世絵版画を精選し、初公開作品を含む約180点が展覧されます。桃山時代の豪奢な屏風絵をはじめ、江戸時代の狩野派や琳派の名品、伊藤若冲、曾我蕭白ら「奇想派」と呼ばれる絵師の逸品、そして鈴木其一の《風神雷神図襖》(前期展示)に至るまで、「日本の美」を余すところなく紹介されます。また特集展示として、浮世絵の傑作として名高い葛飾北斎《冨嶽三十六景》、歌川広重《東海道五拾三次》を前期・後期に分けて、展示されます。
【前期】7月7日(土)〜8月5日(日)
【後期】8月9日(木)〜9月2日(日)
開催期間
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