驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ

ARTLOGUE 編集部2018/06/18(月) - 18:21 に投稿

近年、明治工芸に対する注目度が飛躍的に高まっています。陶磁、七宝、金工、牙彫、木彫、漆工、刺繍絵画など、おもに輸出用としてつくられた工芸作品が海外から里帰りし、多くの人がその緻密な技巧に瞠目するようになったのです。2014年から翌年にかけて、当館など全国6会場を巡回した「超絶技巧!明治工芸の粋」展は、そんな明治工芸再評価の機運を盛り上げるための画期的な展覧会でした。大好評を博したその企画の第2弾として、明治工芸と現代アートの超絶技巧が対決する展覧会を開催します。明治工芸を産み出した工人たちのDNAを受け継ぎ、超絶技巧プラスαの機知に富んだ現代作家の作品も多数展示します。

 

【展覧会のみどころ】

・明治と現代の超絶技巧が対決!当館で2015年に開催した、あの「超絶技巧!明治工芸の粋」展の第2弾となる展覧会。新たな明治時代の超絶技巧による作品に、15人の現代作家が手掛ける機知に富んだ超絶技巧作品が対峙します。ともすれば日の当たらない職人仕事であり、いまだ再評価の途上にある緻密な工芸作品。「超絶技巧」をキーワードに、古今の驚異の造形にスポットライトを当てます。

・本物をも超える迫力の作品実物そっくりの象牙で作られた胡瓜(きゅうり)や木による秋刀魚(さんま)、いまにも飛び立ちそうな鉄のカラスなど、もはや本物を超える存在感を備えた作品が集結します。まずはその「リアルさ」に、そしてその存在感を支える技に、きっと幾重もの驚きに満ちた鑑賞体験となることでしょう。

・撮影可能な作品も!一部の展示作品は撮影が可能です。また、会期中のナイトミュージアム開催時(7/21・8/4)には館内で自由に撮影ができます。お気に入りの作品をみつけて、みんなとシェア!


【展覧会を知るキーワード】

超絶技巧

2014~2015年にかけて開催された展覧会「超絶技巧!明治工芸の粋」で使用されたキャッチ。幕末・明治期にかけて高い技術のもとに制作された非常に精巧な工芸作品を指して使用された言葉だが、その後日本美術をはじめ他の領域でも頻繁に使われるようになった。

明治工芸

幕末・明治期の日本で作られた工芸作品。漆工、七宝、木彫、牙彫、自在(自由自在に動かすことができる細工物)、陶磁器、刺繍絵画など、ジャンルは多岐に及ぶ。職人技ともいえる技術が駆使された精巧な作品の多くは、海外への輸出向けに制作されたため、現在も優れた作品の多くは日本国外にある。前述の展覧会をはじめとして、近年、国内でもその再評価が急速に進んでいる。

村田コレクション

京都・清水三年坂美術館の館長、村田理如氏によるコレクション。その多くが海外に流出してしまった明治工芸を精力的に買い戻し、収集されたコレクションとして高く評価されている。本展に出品される明治工芸の多数は村田コレクションによる。

 

開催概要

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会 期:2018年6月30日(土)~8月26日(日)
*会期中に一部展示替えを行います。
会 場:岐阜県現代陶芸美術館ギャラリーⅠ
時 間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休 館:月曜日(ただし7月16日は開館)、7月17日(火)
入館料:一般900円(800円)、大学生700円(600円)、高校生以下無料
*()内は20名以上の団体料金
*障がい者手帳をお持ちの方および付き添いの方1名まで無料

 

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