大学博物館で初!
人間国宝・山本東次郎家所蔵の狂言面32点を展示
特別展「狂言-山本東次郎の面(おもて)-」
國學院大學博物館(東京都渋谷区東4-10-28)では、人間国宝の大蔵流狂言方・山本東次郎氏の狂言面32点を中心とした所蔵品計42点の特別展示を2018年5月26日(土)~7月8日(日)の期間で開催いたします。初日には、本学内の百年記念講堂にて山本東次郎氏による講演会を行い、狂言の魅力と展示品に纏わるお話をいただく予定です。さらに、6月29日(金)に、山本東次郎家の方々による面のかけ方や装束のつけ方実演会も開催いたします。
珍しい「狂言面にスポットを当てた展示」
「能」で使う「能面」は、様々な場で展示が行われていますが、「狂言面」はこれまであまりスポットが当たることがありませんでした。こうした中、卒業生でもあり、これまで20年にわたり本学で毎年「狂言の会」を続けている山本東次郎氏の「面を通して、狂言の世界を伝えたい」という願いと、大学の「日本文化の究明」という使命が結びつき、展示の実現に至りました。
知識のない人でも「面白い」と感じられる工夫を随所に
武家式楽の伝統を受け継ぐ山本東次郎家所蔵の「狂言面」約120点の中から、特に名品とされる32点を一同に並べ、狂言面と狂言の新たな魅力を紹介いたします。展示の仕方も細部までこだわっており、各狂言面の理解を深めやすいように「翁・神面」「鬼」「動物」「霊」「男女」など分類して展示するほか、面の裏を見せたり、様々な角度から立体的に見られる一角を用意したりと、狂言の知識がない方でも楽しめるものとなっています。
このように狂言面をテーマにした展示は非常に珍しく、全国でもあまり例がありません。また、今回は展示だけでなく、山本東次郎氏による講演会や山本家による「面のかけ方や装束の付け方実演会」を通じ、狂言の深い世界を堪能することができます。特別展は無料で誰でも入場でき申込不要。講演会は事前申込制ですがこちらも無料で一般参加が可能です。
開催概要
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【会期】 2018年5月26日(土)~7月8日(日)
【時間】 10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
【休館】 6月18日(月)
【会場】 國學院大學博物館企画展示室(東京都渋谷区東4-10-28/國學院大學渋谷キャンパス内)
【料金】 無料
【主催】 國學院大學博物館、大蔵流狂言山本会