KAWS

ARTLOGUE 編集部2018/04/19(木) - 13:11 に投稿
Untitled, 2017 Acrylic on canvas 183 x 305 cm / 72 x 120 in. Photo: Farzad_Owrang / Courtesy Perrotin

 

ペロタンはこの度、多彩な活動で知られる米国人アーティスト、KAWSの個展を東京と香港にて同時開催いたします。2000年代初頭、東京でそのクリエイティブなキャリアを揺るぎないものとし、ペロタン香港のオープニングを飾ったKAWSにとって、今回はある種の凱旋展とも言えます。KAWSは同世代きってのアーティストとされ、その活動は美術 館やギャラリーへの定期的な展示という枠に収まらず、より広い観者層を魅了します。作品はアートとデザインの世界を跨ぎ、ペインティング、壁画、大型立体作品、ストリート・アート、グラフィック・デザイン、プロダクト・デザインと多岐にわたり、多作かつ影響力があると言えるでしょう。過去20年におよぶ優れ たキャリアを築き上げたKAWSの作品は、一貫して彼のアーティストとしての機敏さを示すとともに、今の時代 に適したウィット、風刺、愛情をも見せます。多様な表現手段を用いて制作される作品は、たびたびポップカルチャー・アニメからインスピレー ションを得ており、またそれらのモチーフを利用しながら、ユニークな言わばアートの語彙を独創します。

現在では、原寸を遥かに超えた立体作品や、線と色を強調したハード・エッジ・ペインティングが高 評価を得ているKAWSですが、彼による人間性の探究を最も色濃く表しているのは、漫画のキャラクターと人間を交配させた登場人物達かもしれません。KAWSの洗練されたグラフィック様式は、大きく大胆な振る舞いと、鋭敏かつ遊び心に満ちた複雑さを併せ持って、作品に命を吹き込みます。また、国際的ブランドとのコラボレーションからも見受けられるように、KAWSが描くイメージには精巧なユーモアがあり、コンシューマー向け商品との思慮に富んだ相互作用を生み出します。このように、アートの世界に留まらず、多くのコレクター達から絶大な支持を受ける幅広い魅力こそが、 今日の文化においてKAWSを卓越したアーティストと位置付けるのです。

 

■アーティストプロフィール

KAWS(1974 年、米国・ニュージャージー生まれ。現在、ニューヨーク・ブルックリン在住、活動中)はこれまでに国際的な主要美術館にて数多くの展覧会を開催して参りました。近年の個 展は以下を含みます。「KAWS: WHERE THE END STARTS」フォートワース現代美術館(テキサス、2016)、余徳耀美術館(上海、2017)、 「KAWS」ヨークシャー彫刻公園、ロングサイド・ギャラリー(ともに英国・ウェストヨークシャー、 2016)、その他の個展:セントルイス現代美術館(ミズーリ、 2017)、 ブルックリン美術館(ニューヨーク、2015)、マラガ現代美術館(スペイン・マラガ、2014)、ナーマン現代美術館(カンザス・オーバーランドパーク、2013)、ペンシルバニア美術アカデミー( ペンシルバニア、2013)、ハイ美術館(ジョージア・アトランタ、2011)

 

開催期間
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KAWS
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