HIRAKU Project Vol.3「流 麻二果 ― 色を追う/Tracing the Colors」

ARTLOGUE 編集部2018/03/02(金) - 10:44 に投稿
《照降なし/Neither Rain nor Shine》2017年 撮影:加藤健

 

「流 麻二果 ― 色を追う/Tracing the Colors」展開催!

ルノワール、モネ、ゴッホらの印象派絵画を

モティーフにした新作 6 点を展示。

 

ポーラ美術館(神奈川県・箱根町)は、現代美術の展示スペース「アトリウム ギャラリー」にて、HIRAKU Project Vol.3「流 麻二果 ― 色を追う/Tracing the Colors」展を、2018 年 3 月 17 日(土)から 5 月 13 日(日)まで開催いたします。

流  麻二果 (ながれ まにか) は、絵具を幾層にも重ねたあざやかな色彩の絵画に取り組んできました。流動的なタッチで描 き出されるイメージは、抽象的でありながら、流が関心を抱いた人物や風景を基に描かれているといい ます。また近年では変形カンヴァスやイメージを大きく引き伸ばしたプリントを会場に敷きつめ、鑑賞 者が絵画の空間に身を委ねることができるようなインスタレーションを展開するほか、ファッションブ ランドとのコラボレーション、ダンスパフォーマンスの美術・衣装など活動の幅を広げています。

本展は、あざやかな色彩表現を特徴としてきた流が、色彩を通して印象派の絵画と現代美術との接点を 追究するものです。ポーラ美術館の収蔵作品を題材とし、ルノワール《水のなかの裸婦》(1888 年)か ら着想した《人肌》、ゴッホ《草むら》(1889 年)から《照降なし》のほか、モネ《睡蓮の池》(1899 年) をモティーフとした最新作を通して印象派の色彩を解釈、再構成します。作品から感得される色彩に、流 が考える日本の色彩の特徴である「陰影」と「不確かさ」を加え、一つの色を生み出し絵画として表現し ます。流が制作してきた多彩な色にあふれる画面とは異なり、色を塗り重ねることで深みのある色彩を 生み出す新しいシリーズ<色の跡>を初めて公開する機会となります。

 

◆関連イベント 流 麻二果ワークショップ

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「2018 年の日本の色を見つけよう」

参加者が選んだ色を 5cm 角のアクリルキューブに透明なカッティングシートを貼り付け、自分だけの色 の重なりを発見するワークショップ。日本の伝統色をとらえなおし、「2018 年の日本の色」を考えること で、色について考えるきっかけを作ります。 日時:2018 年 5 月 3 日(木・祝)14:00~16:00 会場:ポーラ美術館 講堂 参加費:1,000 円 定員:20 名 事前申込制

 

◆流 麻二果(ながれ・まにか) 1975 年生まれ。

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1997 年女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒。2002 年文化庁 新進芸術家在外研修員(アメリカ)、2004 年ポーラ美術振興財団在外研修員(アメ リカ・トルコ)。主な展覧会に「VOCA 展」上野の森美術館(東京、2000 年・2006 年)、「饒舌な寡黙、寡黙な饒舌」ポーラミュージアムアネックス(東京、2006 年)、 「DOMANI・明日展」国立新美術館(東京、2010 年)、「絵画を抱きしめて」資生 堂ギャラリー(東京、2015 年)、「一葉 Rivers need Springs」ユカ・ツルノ・ギャ ラリー(東京、2015 年)、「高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.05『見 えてる風景/見えない風景』」高松市美術館 (2016 年)、「Wraparound」Miyako Yoshinaga Gallery(ニューヨーク、2016 年)など。子どもたちにアートを届け る非営利団体「一時画伯」発起人。

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