榊原匡章 展「神の通る道」

ARTLOGUE 編集部2018/02/07(水) - 19:20 に投稿

画家 榊原匡章による、自身初のモダンアートの絵画展。白・赤・黄・緑・青の鮮やかな5 色のペイントで制作する作品には独特の風合いが見られ、白色で表現する「神の道」を始め、それぞれの色には独自の意味が込められています。榊原氏が77 歳にして挑んだ新しいアートをご高覧ください。

 

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榊原匡章 展 「神の通る道」

絵を描く事は、まず白を塗る事から始める。
何も迷うことはない。

使う色は白色、赤色と黄色、そして緑色と紺色。
五色しか使わない。

道の白色、東から昇る太陽の赤色と西に沈む夕日の黄色、山の緑色、川の紺色。
この五色で絵は描けるのである。

神職は白色を纏い、神に近づく。
全ては白が基本である。

伊勢神宮にも白と黒の世界が存在する。
白色は神なり、黒色は人間そのものなり。

無になることは難しい。
「白から黒に」は簡単でも、「黒から白に」は不可能に近い。

考えずに色を塗ることは不可能だと思われるかもしれないが、私は考えないのである。
考えていたら前には進まない。

筆を握った手がワッと描くのである。
その時は無になる。
それは、すなわち「白」である。

七十七歳にして一気に描いたけれど、今度はいつ描けるのか分からない。
描きたいという衝動がいつ起こるのか、自分にも分からないから不思議である。

 

榊原匡章

 

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<展覧会概要>

会 期:2018年1月28日(日)~3月4日(日)
時 間:10:00~17:00 (入館受付は16:30まで)
休館日:毎週火・水曜日(祝日開館、翌日平日休館)、
    夏期・冬期・臨時休館日あり
    ※詳しい開館日程は「スケジュール」にてご確認ください。
会 場:伊勢現代美術館 
入館料:一般:¥700 / 学生(大・高・中):¥500 / 小学生以下:無料
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